BLOG店主日記

月 睡 



月落江都睡正濃
波心牽動一絲風

断橋妙倫

https://www.gotoh-museum.or.jp/2020/10/03/01-067

賀新陽 鳳凰 自然蕷 養老糖

凍餒百餘僧鳳凰 各展臘扇賀新陽
壁懸碧目紫髯老 瓶入氷肌玉骨芳

編茅包贈自然蕷 封圈寄來養老糖

白隱慧鶴

養老糖というのは実在した岡山県の菓子屋さんがつくっていたお菓子のようです。白隠慧鶴は静岡にいましたが、諸国を旅したときに出会ったのでしょうか。

http://www.city.soja.okayama.jp/data/open/cnt/3/9162/1/06.yoroto.pdf

猿場つかさ『海にたゆたう一文字に』

茶人でもあり、SF作家である猿場つかささんの第6回ゲンロンSF新人賞作品(選考委員:菅浩江、伊藤靖、大森望、東浩紀)『海にたゆたう一文字に』が電子書籍で刊行されました。

個人的に注目している作家ですので、皆様もご興味ありましたら、読んでみてください。

(ゲンロン自体もシラス含め面白いメディアです。じつは不肖わたくし離岸店主はゲンロン友の会会員です。ゲンロンをあんまりちゃんと読んでない、ありがたくない読者ですが。。。)

https://webgenron.com/articles/news20240607_01

あとサルヴァさんがブログでご紹介しておられた『MTMJ: 日本らしさと茶道』という本も面白そうなので、近々手にとってみようと思います。

大徳寺 龍光院

特別公開なども行っていない拝観謝絶の塔頭。長政が父である官兵衛の菩提を弔うために建てた。

主な関係者

黒田長政: 筑前福岡初代藩主。

黒田官兵衛: 長政の父。龍光院殿如水円清大居士。

春屋宗園: 江戸時代初期の臨済宗の僧。官兵衛、つまり孝高と親交。龍光院隠居、まもなく死去。

江月宗玩: 江戸時代初期の臨済宗の僧。津田宗及の息子。春屋宗園に師事。春屋宗園仕事、龍光院を継ぐ。

小堀遠州: 江月宗玩と親しい。龍光院にミッタンをつくる。

ミッタンカンケツ: ミッタンの名の由来。南宋の禅僧。ミッタン床。

百花誰為開

『新版一行物上下』を参考引用文献として。

だれの為に、というような功利的世俗的な考えを飛び越えてただ無心に咲く花を、至上とする。

実際には進化の過程で子孫を残し易くするための機序として花の姿態はあるかとも思うが、それは花自身の知るところですら無いのかもしれない。

柳生宗矩の活人剣の一節に、

神うちにありて、妙、外に顕る、これを神妙と名付けるなり。たとえば一本の木に、内に神ある故に花咲き匂い、みどり立ち、枝葉しげるなり。

などとある。

世阿弥はかたちなき妙体、なすところのわざに少しもかからわぬ無心、妙花風、などを芸道の至高としている。

美しく咲く花を、見返りを求めずに万人に対して注がれる慈悲と解釈し、観音菩薩そのものとする解釈もあるようだ。

作為の臭みから逃れるというのは大事なことでーなぜならやはりその方が美しいと思うからだが、そこに至る道は色々にあるだろう。

抜粋 『陶説』636号

献上唐津の胎土は

鉄分の少ない伊万里市南波多町笠椎周辺の白土、西唐津の妙見、呼子町加部島、玄海町有浦等の白土(中略)唐津の神田の赤土で捻物をつくった

『陶説』636号、p13、中里逢庵「最上位稲荷さんと唐人町御茶碗窯」

伊万里市南波多町笠椎

西唐津の妙見

呼子町加部島

玄海町有浦

唐津の神田

ちょうど先日ご来店していただいた明賀亘史さんが、自分のとこの近くでその昔献上唐津の胎土として使われた土がとれるという話をしていた。たまたま陶説で中里逢庵さんが寄稿していたなかに同様の記述を見つけた。

多久高麗谷窯の絵唐津は船鼠の毛で書かれているらしい(p.42)。繊細な細い線がすっと伸びている。今はその船鼠がいないので、この筆は作れないとある。

ちなみに調べてみると、下記サイトによれば、ふなねずみはくまねずみではなくドブネズミらしい。

https://ujsnh.org/activity/essay/wajima.html