
離岸で二度目となる、吉野桃李の個展を開催いたします。
萩らしいやわらかな色合いと、確かな技術に支えられた端正な造形。
一方で、手捻りの作品を穴窯で焼成するなど、幅広い表現をあわせ持ちます。
最近は萩以外の土にも取り組み、その探究はなお続いています。
吉野桃李の現在を、どうぞご高覧ください。
展示会概要
吉野桃李 個展
4.18(土)— 4.26(日) 11:00—17:00
休廊|4.22(水)
在廊|4.18、19
お問い合わせはメール、またはInstagram DMにて承ります。

2026.4.18 - 2026.4.26

離岸で二度目となる、吉野桃李の個展を開催いたします。
萩らしいやわらかな色合いと、確かな技術に支えられた端正な造形。
一方で、手捻りの作品を穴窯で焼成するなど、幅広い表現をあわせ持ちます。
最近は萩以外の土にも取り組み、その探究はなお続いています。
吉野桃李の現在を、どうぞご高覧ください。
展示会概要
吉野桃李 個展
4.18(土)— 4.26(日) 11:00—17:00
休廊|4.22(水)
在廊|4.18、19
お問い合わせはメール、またはInstagram DMにて承ります。

2026.4.4 - 2026.4.12

離岸で2度目となる、三藤るいの個展を開催いたします。
凛とした造形、色彩の奥行き、道具としての機能美。見るだけで背筋が伸びるような冷え枯れがあり、使えば優しさに包まれるような陽光がある。静と動、華やぎと枯れといった相反する要素を包摂するような三藤るいの作品。様々な茶の湯の道具、暮らしを彩るうつわを御覧ください。
展示会概要
三藤るい個展
会期 4/4-12 11:00-17:00
※4/4は10:30より開廊
※4/11 は営業時間が13:00-19:00となります。
休廊 4/8
在廊 4/4,5
〈展示会記念添え釜のご案内〉
初日に、三藤るいさんの作品を用いて道具組をした薄茶席(添え釜)を設けます。どなたでもご参加いただけます。亭主は三藤作品に縁のある茶人です。
一席目 11:30—/二席目 12:30—/三席目 13:30—/四席目 14:30—
会費 4,000円(薄茶・主菓子・干菓子)
各席 5名程度/所要 45分程度
【参加方法】要予約/ご予約は締め切りました。当日のご参加可否については別途お問い合わせください。
【お願い】開始時刻の5分前までにお越しください。靴下等の着用をお願いいたします。手ぶらで大丈夫です。
三藤るい
1978年 福岡県福岡市生まれ
2006年 佐賀県立有田窯業大学 ロクロ科卒業
2006年 唐津 川上清美氏に師事
2009年 唐津市に築窯、独立


2025.8.24 -
常設案内
8/24(日)より、南方美術店さんからお預かりしたお品物を常設展示の期間に限り、店頭に並べます。
実は、南方美術店さんがまだ店舗を構えていただころ、当時住んでいた場所から比較的近所だったこともあり、僕はお店に通っておりました。
最初に訪れたのはもう10年前くらいでしょうか。骨董の知識なんてゼロの僕にたいしても、陳列してある品々について丁寧にそおしえてくださり、通う度に楽しい時間を過ごさせていただいたものでした。
南方さんの(僕はそう呼んでいるのですが)審美眼はとても心地の良いもので、骨董の面白さに本格的に開眼したのも、南方さんのおかげです。南方さんは僕の骨董のメンターでもあるのです。
その頃に南方さんのところで求めたものは、今も変わらず僕のお気に入りの品々として座辺にあります。離岸の什器として使っているものもあるのですよ。
そんなこんなの御縁などもあり、僕が是非にとお願いしまして、南方さんが扱う品のうち、なんとなく茶湯に近しいものをお預かりさせていただくことになりました。
茶道具としてつくられたものもあり、見立てとして、皆様に数奇のわざを発揮していただくものもあり。
どれも南方さんらしいなあ、という良さに溢れています。
ぜひ足を運んでいただけましたら幸いです。
《販売について》
南方さんのお品は、基本店頭販売のみとなります。また、作家の展示会期間中は、店頭に並べません。
南方さんのお品物の展示スケジュールは以下の通りとなります。基本11時-17時の対応となります。
8月… 24, 25, 29, 30, 31
9月… 1, 4, 5, 6, 7, 25, 28, 29
10月… 3, 4, 6, 9, 10, 30, 31
《諸注意》
展示スケジュールや開廊時間につきましては、南方美術店様は関知しておりませんので、離岸にお問い合わせください。








2025.8.2 - 2026.5.17
展示会
2025年8月から2026年5月までの展示会スケジュールです。タイトルは仮です。作家名は順不同です。追加の展示会もあるかもしれません。
2025
2026
2022.12.18 -
常設案内
離岸で常設でお取り扱いをしている作家をご案内します。
梶原靖元(陶磁、唐津)
矢野直人(陶磁、唐津)
三藤るい(陶磁、唐津)
石井義久(陶磁、唐津)
伊藤明美(陶磁、田川)
川端正美(陶磁、波佐見)
志村睦彦(陶磁、青梅)
宮岡麻衣子(陶磁、青梅)
辻村唯(陶、水間)
若林幸恵(漆、川越)
明賀亘史(唐津、陶)
ゆらすかおり/今井麻美子(練香、線香、塗香、匂い袋など。現在基本的には受注生産となります。恐れ入りますが、1ヶ月程度の余裕をもってご依頼くださいませ。)
*終了しました
展示会

石井義久・明賀亘史 二人展
会期 3/21-29 11:00-17:00
休廊 3/24
在廊 3/21,22(明賀亘史さんが体調不良のため、石井義久さんのみの在廊となります。)
離岸で二回目となる、石井義久さん、明賀亘史さんの二人展を開催します。
唐津の焼きものに惹かれて関東を離れ、唐津で作陶を続けるお二人。伝統に学びながらも、写しではなく、自身と今を映すかたちを追い求めています。
本展では、茶の湯の道具を中心にご覧いただきます。唐津の土味、静けさと大胆さ。道具としての手触り。
ギャラリーと茶室、それぞれの空気のなかでご覧ください。
在廊日には、離岸の茶室で、ご希望の方に作家自ら呈茶いたします。混雑時にはお待ちいただく場合がございます。(明賀さんが在廊出来なくなりましたため、呈茶については未定となります。)
石井義久
1989 八王子に生まれる
2012 佐賀県立有田窯業大学校卒業
2014 矢野直人氏に師事
2018 唐津・相知にて作陶をはじめる
2024 唐津・岸岳にて薪窯を築く
明賀亘史
1991 千葉県大多喜町に生まれる
2015 川上清美氏に師事
2023 玄海町にて独立
お問い合わせはメール、もしくはInstagram DMにて承ります。


3/7-15
*終了しました
展示会

離岸では初めてとなる反物作品の展示会を、染織家・永井泉さんをお招きして開催いたします。
長野で和綿を育て、糸を紡ぎ、草木で染め、布を織り上げる。
土から種へ。種から糸へ。糸から布へ。
手紡ぎ和綿の布は、機械化出来ない工程で成り立つもので、現代では稀少な素材です。
和綿の光を含むような艶と、手の中に残る密度をもった、しなやかな織り。
今回は反物・帯・敷布などの小物の展示販売に加え、会場にて、受注のご相談を承ります。
その布に重ねられた時間を、会場でお確かめください。
_________
紡ぐ ― 土から種、種から布へ ―
永井泉
会期:2026.3.7(土)– 3.15(日) 11:00–17:00
休廊:3.11(水)、3.12(木)
3/13は12時オープンとなります。
作家在廊日:3.7(土)、3.8(日)、3.9(月)、3.15(日)
出展作品:反物(着尺・帯)、色見本、敷布などの小物
3/14 11:30-23:00に小品を数点オンライン販売します。
受注のご相談:作家在廊日に承ります(会期中随時)
その他:ご予約なしでもご覧いただけます(ご予約優先)。ご予約は下部のContactよりお問い合わせください。
永井泉さんの制作についてノートも公開中です。
インスタグラムでも写真や作品を紹介しております。
永井泉 プロフィール
千葉県出身。大塚テキスタイルデザイン専門学校・工芸染織科卒業。
卒業後、鳥取県伝統工芸弓浜絣を学ぶ。
現在は長野県にて和綿の栽培、糸紡ぎ、草木染めをして織り上げる。
素材を生かした心地よい布を目指し制作している。
受注作品(参考価格帯:着尺反物40万円〜)のご相談のご予約も受け付けております。上記お問い合わせフォームもしくはメールにてご連絡ください。
*終了しました
展示会
12/20(土)より、山田洋次さんの個展を行います。オンライン販売も会期途中より予定しております。追ってお知らせします。
会期:12.20~28 会期中の12/24(水)は休廊
11時〜17時
作家在廊日:12/20


土。かたちのライン。スリップの描線。
どれもが柔らかく、空気に滲むようにして、食卓を和らげる。
引き締まった骨格とリズムを持つから、柔らかくはあるが、緩くはない。それはまた、仕事の速さと、柔和な線をもつ仏像を一心に作っているかのような山田洋次さんの切実さとに根ざすものでもあると思っている。
そのノーブルな柔らかさゆえに、茶の湯の心に適うものとして「も」真価を発揮するのではないか。というよりもむしろ、山田洋次さんの作品を茶の湯に取り入れることは、茶の湯にとって良いことではないかと思ったことが本展の始まりだった。
茶の湯には様々な規矩があり、慣習があり、したがって多くの盲目もある。それはひとつの美の完成の副産物として仕方のなかったことかもしれない。だが、それを疑い、名ではなく、美そのものを見ることがどうしても必要なのだ。
自分のリアリティに従って、ボーダーラインそのものを軽やかで和らかな線の遊びに変えてしまうこと。山田さんの創作はそんなふうに見える。
本展では茶の湯にも、日常にも、どちらに使っても愉しい、いわば垣根のそばで遊ぶような作品をご覧頂けると思いますので、山田洋次さんが見せてくれる新しい景色を、皆様も一緒に楽しんでいただけたら、そして愉快な気持ちで新しい年を迎えていただけたら、うれしく思います。
山田洋次
1980 滋賀県東近江市生まれ
2002 信楽窯業試験場 小物ロクロ科 修了
2007 渡英。Maze Hill Pottery にてLisa Hammondに師事
2008 帰国後、古谷製陶所勤務
2013 滋賀県信楽町田代にて築窯
2019 薪窯を築窯
*終了しました
展示会

若林幸恵さんにとっては、まずはじめに形を造ることへの思いがあった。
一見対極のようにも思える、刳り物と塗り物。その両方をなさる若林さんだが、
手刳りによる野性味あふれる造形も、ロクロを使った端正な(けれども絵付の入る余地があるように少し緩められた)造形も、自分の思い描く形を作りたいという思いによって通底している。
だから、若林さんは木地をつくることから、漆塗り、仕上げまで、たった一人で行う。
漆芸には多数の工程があり、それぞれに熟練した技術が必要となる。そのため分業制によって作られることが多いのだが、若林さんはそれを一人でこなしている。量産には向かないやり方だが、その分、一つの想いを形にし、そこに生命やエネルギーを吹き込むには適しているともいえる。
そして若林さんの作品の特徴として、具象的なモチーフの絵を描くことが挙げられる。抽象ではなく、あくまで具体的で弁別的なモノや生物たちが題材となる。それはなぜか? 若林さんは、うつわに生き生きとしたエネルギーを注ぎ込みたいと願っているからだ。ひとつひとつのうつわに、生命を吹き込むこと。その「依り代」とするには、情動や記憶に深く働きかける具象のモチーフが必要なのである。
造形と具象の絵によって息吹を注ぎ込まれたうつわは、一つのキャラクターとして立ち上がる。「キャラ立ち」は使い手にとっても愛着のよるべともなる。多くのエネルギーと愛情を注がれたうつわは、時代を超えて、遠くまで旅をすることができる、と若林さんは信じている。
本展では塗物と刳り物合わせて100点以上の個性豊かな「キャラクター」たちをご覧いただけます。椀、茶托、小皿、深皿、弁当箱、蓋物、手刳りの煙草盆など、多様な作品群をどうぞご覧ください。
プロフィール:
1972年 東京都生まれ
1998年 東京藝術大学大学院工芸科漆芸専攻修了
2022年 現在 埼玉県川越市にて制作
【展示会概要】
11/8土-16日 11時から17時まで。11/12水は休廊です。
作家在廊あり。

11時から17時まで。22日(水)は休廊。
*終了しました
展示会

茶の湯では「第一の道具」と言われる掛け軸をはじめ、茶碗や茶入など、その座の主役となる道具があります。しかし茶事や茶会は、特別な関心を持って使われ、鑑賞されるこれらの道具だけで作られるわけではありません。
必需の道具として陰日向に亭主を助けること。場の雰囲気を調整したり、下支えすること。亭主の趣向や心尽くしをさりげなく表すこと。あるいは時に、主役をも凌いで客の心を掴むこと。
茶の湯はそんな脇役たちによって支えられているのであり、亭主にとっても、主役級の道具にとっても、茶会茶事が名脇役によって支えられていることは、なんと心強いことでしょう。
道具組において、細部にまで亭主の精神や好みを注ぎ込む。それが出来たときの気持ちよさはなんとも言えません。本展はそのために企画されました。
「カゲの道具」とは、茶道具のうち、茶碗、茶入茶器、水指などを除いた道具をまとめてざっくり呼称しており、本展では八人の作家による火入、香合、蓋置、建水、汲出、灰器に焦点を当てた構成で出来ています。
作家さんによってはほとんど作ったことがない種類の道具も含まれており、その点でも要注目の展示と言えるでしょう。
どんな時に使おうか。何と組み合わせようか。お手持ちの道具との取り合わせを想像しながらご覧いただくだけでも、楽しい展示会になっていると思います。
〈かげの道具展〉
・日時:10/18(土)〜26(日)
各日11時から17時まで。※ただし22日(水)は休廊。
・場所:離岸
・出展作家(順不同):伊藤明美、内村慎太郎、梶原靖元、矢野直人、吉野桃李、谷穹、志村睦彦、辻村唯
・その他:会期途中よりオンライン販売を予定しています。箱付きのものに関しては、作品のお渡しが後日になります。作家在廊はありません。
出品作品をご紹介します。窯焚きを会期ギリギリまで頑張ってくださる作家さんもいらっしゃることから、五月雨式に順不同でご紹介していきます。ご紹介のものはご予約やお問い合わせも承ります。
●出品作品案内(順不同)
*終了しました
展示会

9/13(土)より、川端まさみさんの個展を開催いたします。
川端まさみさんは初期伊万里を一つの範とし、白磁を中心に作品を作っています。
楚々とした(時に大胆な)絵付けや線刻、表情のある釉調、飽きのこない形(ナリ)のよさ。
一見儚げなようにもみえつつ、日々の暮らしの中でつかっていると日常にしっかりと着地している健全さがあり、
欠かせないうつわとなります。
よく精錬された土、ほのかに鉄分を含むとろりとした釉薬の微妙な色彩。ゆらぎを含みながら手に馴染み、ゆっくりと賞翫したくなるろくろの曲線。それは肥前陶磁の歴史の再構成という側面を持っているといえます。
泉山陶石の発見とともに、唐津から有田へと、窯業の中心地がダイナミックに移り変わった時代、
その移行の過程のなかでは、大陸からの技術流入や意匠の模範がありつつも、新しい材料に対して
どのようなアプローチをとって新しい焼きもんを生み出すかという、様々な試行錯誤があったことでしょう。
そのような間(あわい)の時期の、その時だけがもつ輝き。それは、やがて壮麗な成熟へ向かう肥前陶磁の歴史における、最後の青春の光なのかもしれません。
川端さんが手探りで捕まえようとしているのは、おそらくは、そのような変化していくプロセス自体を閉じ込めたかのような、何物ともいいがたきカタチであるようにも思います。
変革のダイナミズムを内に潜ませながらも、凪いだ海原のように静かでおおらかな在り方。
未完で荒削りな部分もありながらも、眩しいばかりの溢れ出る光芒を放ち、二本の足で大地を踏みしめるたくましさ。
相反するような要素のあいだでバランスを取りながら、一つの形のなかに留めること。
本展示会では、食器、酒器を中心に、壺、花入、茶陶など、様々な種類の作品をご覧にいれます。
川端さんはまだ若く、これからの発展も楽しみです。皆様との語らいからもきっと様々もことを吸収し、一層の成長につながることでしょう。初日・二日目の川端さんの在廊日をふくめ、ぜひ足をお運びください。
———————————————————
川端まさみ展
【会期】 9/13(土)-20(土) 11時から18時
※17(水)は休廊とさせていただきます。
【作家在廊日】9/13、14
【その他】オンライン販売については後日ご案内いたします。
川端まさみ Masami Kawabata
1990年 石川県金沢市生まれ
2013年 金沢美術工芸大学工芸科漆コース卒業
2015年 金沢美術工芸大学大学院修士課程卒業
2019年 京都府立陶工高等技術専門校 卒業
現在有田・唐津・波佐見などで活動

2025年8月2日(土)より10日(日)まで。(※6日(水)は休廊です。)
*終了しました
展示会

いよいよ8/2からセキデザインスタジオの展示(受注・即時販売)会を行います。
主宰の関さんはミニマルなデザインを得意とされていますが、それは関さんご自身の実存やその生活の反映でもあります。
一方に飾る美があるとすれば、もう一方には飾りたてない美、質実で楚々とした美があり、それはまた生活者の、心豊かに暮らしたいという願いに寄り添うものでもあります。
自分の、自分たちのスペースを心地よいものにしたい。
そのときに必要なのは、ゆっくりと静かにデザインされた「プロダクト」であるように思います。
それはどういうことか?
海、森林、山の稜線、草花の曲線。自然は私達の心を落ち着かせ、リフレッシュさせ、あるいは勇気づけたりもするでしょう。その視覚的にえられる「デザイン」は、長い長い時間をかけて、整えられたものです。
自然には人間の持つような欲はありません。ただ静かに置かれた環境において、環境と作用しあい、時を重ねて自らの「デザイン」を推敲していくものです。
関さんのデザインも、そのような自然の営みに近しいものがあると感じられます。
そのシンプリシティは格好つけのそれではありません。むしろ必要な機能を担保するのに必要十分な構造を考えたゆえの、単純さなのです。
丁寧に腑分けして考えるプロセスを内包するからこそ、そのデザインにはほのかな温かみも備わっています。媚びるものではありません。
淡交。使うもの自身の感性を引き出し、そっと生活に寄り添う、ものは言わねど知性を備えた生活のアシスタントのようでもあります。
関さんのデザインは、生活の中に入ると、呼吸に作用するようにも感じます。みたり、ふれたり、使ったりするうちに、気づかぬまにゆっくりとした深い呼吸になっている。「そう、周りを感じて、自分自身を感じて。今ここに、心を定めて。他のことは考えずに。ほら、心がだんだんと落ち着いてきたでしょう。」関さんのプロダクトは、そんなふうに語っているようにも思えます。
ゆっくりとした時間を生成してくれる。他のことを考えずに、一つのことに心を傾けることができる時間を生成してくれる。それは生活に存在する「祈り」であり、心を整えるために人類が昔から行ってきた営みです。関さんのプロダクトは、そうした時間=空間を生成するインテリジェンスでもあります。
生成AIが徐々に私達の暮らしに欠かせないものとなる中で、関さんのデザインによる、物質として存在するインテリジェンス=アフォーダンスは、忙しくするなかで見失いがちな自分の、確かな拠りどころの一つになってくれるでしょう。優れたデザインをもつ物質がもつ影響は大きなものです。それは私達の生活を少しづつではあるけれど確実に、良い方向へと導いてくれる。
祈るとは、きっと一日の生活のなかでの句読点のようなものなのでしょう。
健やかなるときも、病めるときも、退屈な日々にも、忙しい毎日にも。
「祈る」ということのために、ひねり出された、あるいはルーティンとして整えられた時間は、あらゆる外界の雑音を取っ払い、一つのことを思う時間です。
それはこころの栄養補給のようなもので、祈りはすっと心に染み透り、回復してくれます。
一服の茶を飲むのもまた、一日の句読点であるでしょう。
関さんのなかできっと茶湯と祈りとデザインは、同じものの違う側面として捉えられているのだと思います。
・
この度、SEKI DESIGN STUDIO による展示会を開催する運びとなりました。
SEKI DESIGN STUDIO を主宰する関 洋さんは、住宅、店舗、家具、日用品など、さまざまなデザインを手がけています。
離岸の設計もSEKI DESIGN STUDIO によるものです。
関さんは、祈りとお茶の道具のデザインから販売をなさっています。
それらは、ご自身の生活の必要性から生み出されたものです。
伝統や意味を踏まえたうえでの「素」のかたち。
それは、「いま本当に必要なモノはどうあるべきか」という根源的な問いへの静かで柔らかな答えでもあるのでしょう。
特筆すべきは、そこでは「行為のカタチ」までもがデザインされていることです。
その道具を使うとき、
自然と背筋が伸びる。
丁寧な所作が湧き上がる。
心が安らぐ。
モノと「ふるまいのデザイン」が一体になっているのです。
本展は、祈りと茶の湯の道具を中心に、SEKI DESIGN STUDIO のエッセンスを、空間全体を通して体感していただける構成となっています。
みなさま、ぜひご高覧ください。
—
振り返れば、東日本大震災の経験から、わたしの暮らしには「祈り」が欠かせない習慣となりました。
何も特別なことはなく、毎朝、自分で決めた祈りの場所で、じっと目を閉じ、心を落ち着かせ、手を合わせる。それはとても心地よいことだと知りました。
人に請われて、お仏壇やお位牌などをデザインすることも増えてきて、人それぞれにとっての祈りの場が必要とされている、とも感じています。
このたび、「祈りの場」をテーマに展示会を開くことになりました。
場所は、わたしの活動を深く理解してくださっている生嶋唯行さんが営む、茶の湯をテーマにしたギャラリー「離岸」です。
新しくお披露目するものも含め、お仏壇、お厨子、お位牌、三具足、器、花入などの祈りとお茶の道具を、ギャラリー空間とお茶室に設えます。
木工、金工、陶芸のつくり手たちとやりとりを繰り返し、丁寧に心を込めて、形にしてきたものばかりです。
あなたの気持ちにかなう祈りの場をつくる手助けとなれば、幸いです。
SEKI DESIGN STUDIO 主宰 関 洋
—
会期 : 2025年8月2日(土)~ 10日(日)*6日(水)休廊
開廊時間 : 11時~17時
会場 : 離岸 Gallery & Chanoyu
住所 : 東京都世田谷区経堂2-15-3-2 小田急線経堂駅から徒歩3分
電話番号 : 03-6784-3811
ホームページ : https://rigan.jp
*関 洋さんの在廊日 : 8月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)
/
*終了しました
展示会

今井麻美子〈ゆらすかおり〉ワークショップを1/11,12,13に開催します。あわせて香りを楽しむ茶会もします。
〜創香家・今井麻美子の香りを作るワークショップが離岸に帰ってくる!〜
前回大変ご好評をいただきました今井さんのワークショップをまた離岸で行う運びとなりました。
今井麻美子さんの調合する香りは、果てしなく優しい。。。その理由は今井さんの(鍛錬による)鋭敏な嗅覚によるブレンド技術と、現代ではほぼ絶無と言って良い作り方、つまり天然の原料「だけ」を使用する古来の製法にあります。
ビジュアルや文章では表現しづらい香りを宣伝するのは困難なのですが、ほんとうにすっと香り、すっと消えていく。食事を邪魔しない(だって原料は漢方やスパイスと同根ですから)。
和菓子の岬屋さんも、「良いあんこは甘さがいつまでも口の中にベタベタ残るのではなく、サラッと溶けていく甘さだ」(大意)とおっしゃっていますが、香りも同じで、空間にいつまでもベタベタと残らずにさらっと消えていく、それが上質で良い香りなのだと、今井さんの作る香りに触れて分かりました。
そのような香りを現代で手に入れるのは結構困難で、その点今井さんの香りは間違いありません。
ワークショップでは今井さんのもっている天然の香原料を使い、各人でオリジナルの香りを作る事ができます。季節のイメージ、記憶のイメージ、願い、気分。求めたい香りを今井さんにお伝えし、それをもとに今井さんがベースとなる調合を行います。そしてまたそれをもとにもうちょっとこうしたい、みたいなやり取りをしながら、自分の心や体にぴったりフィットする香りをつくることができます。
{香りは大脳新皮質を経ず、直接に大脳辺縁系へと作用する。すなわち、理性を飛び越え、情動や記憶を司る人間の脳の最も古い部分にダイレクトに到達し、私たちの脳と心を揺さぶる。
眼や触覚で楽しむ工芸美術、聴覚の音楽とは違い、香りは私たちの本能と直結している。それゆえに妖しく、艶かしく、かつ宗教性も帯びている。
香を焚きしめ、揺らすとき、私たちの存在もまた揺らされ、整えられる。香りは、古層の記憶へと我々を誘い、日常生活の中で硬くなった心身を軽やかにマッサージしてくれる。}
【開催概要】
今井麻美子〈ゆらすかおり〉 香りと遊ぶワークショップ +茶会
2025.1.11(土) , 12(日), 13(月祝)
講師:今井麻美子(創香家・香司)
【日程】 (各イベントの詳しい内容は日程以下の部分をご参照ください。)
〈1/11(土)〉
・11〜13時〈ゆらすかおり〉茶会
定員6名 9,000円(主菓子、薄茶、練香8粒お土産付き)
・14〜16時 オリジナル線香制作1
定員5名 8,800円(お作りいただいた線香はお持ち帰りいただけます)
〈1/12(日)〉
・11〜13時 オリジナル線香制作2
定員5名 8,800円(お作りいただいた線香はお持ち帰りいただけます)
・14〜16時 オリジナル練香制作1
定員5名 9,900円(お作りいただいた練香はお持ち帰りいただけます)
〈1/13(月祝)〉
・11〜13時 オリジナル練香制作2
定員5名 9,900円(お作りいただいた練香はお持ち帰りいただけます)
・14〜16時 オリジナル線香制作3
定員5名 8,800円(お作りいただいた線香はお持ち帰りいただけます)
【どんなワークショップ?】
ワークショップでは参加者の香りのイメージをもとに、セッション形式でオリジナルの調合の香を作ることができます。線香の回と練香の回があります。
線香は、おうちで、どんな時でも使えます。ティータイムやリラックスタイム、瞑想、ヨガ、在宅の仕事中などお好きなシチュエーションで。
もちろんお友達をお家に招くときなんかもいいですし、一人で贅沢な時間を過ごすことも出来ます。香りで心や気分をリフレッシュできます。
巷の線香に忌避感のある方にこそ、ぜひ体験していただきたいです。新たな香りの世界が拓かれるとおもいますよ。
練香は茶道をしている方に特にお勧めです。自分のオリジナルの香りを焚きしめて茶会などを催せば、それだけでご亭主ならではの空間になりますし、お客様も特別な会に参加出来たと喜ばれるでしょう。香をきっかけに会話も弾みますし、何より本当に良い香りです。騙されたと思って一度使ってみてください。
ワークショップでは、老山白檀、新山白檀、龍脳、丁子、桂皮、大茴香、山奈、甘松、かっ香、排草香、乳香、安息香、極上安息香、ウコン、零陵香、粕白檀、シャム沈香、タニ沈香といった天然の原料を使います。
これらに加えて線香では椨粉を、練香では蜂蜜を使って練ります。
【〈ゆらすかおり〉茶会】
今井麻美子さんの作る練香を用いて初炭手前+薄茶点前の茶会を行います。
練香をうまく熱灰に載せ、いい感じに香らせることができるのか。乞うご期待。
今井さんも同席していただき、香りにまつわる会話をお楽しみいただけます。
参加者は離岸オリジナルの練香もお土産としてお持ち帰りいただけます(原料の大幅な値上げに伴い、練香は価格改定を行いました。)
☆ワークショップ・お茶会参加ご希望の方はページ下部のお問い合わせフォーム、インスタグラムDMなどでお名前、当日ご連絡のつくお電話番号、ご希望の回と人数をお知らせください。キャンセルの場合はお早めにお知らせください。以下のようなキャンセルポリシーとさせていただきまして、キャンセルを請求する場合がございます。お申し込みした時点でご同意頂いたものとみなします。
今井 麻美子 Mamiko Imai
@mamikoimai
香りを創ることはイメージを五感で感じ表現する一つのアートと考え、2008年より百貨店出展、講座、イベントなど国内外を問わず様々な活動をしている。また、近年増えてきているコンサートやイベントなどでの香りの演出の先駆者でもある。最近の制作作品には『暁のヨナ』(草凪みずほ/白泉社)の花とゆめ本誌プレゼントやソーシャルゲーム『Alice CLoset』『なむあみだ仏っ!』の公式グッズ制作など、漫画やゲームのキャラクターを和の香りで表現。香と音ASHITA・日月香では、使う側が体感し、自由に表現できる今までにないアートとしての香りを制作したり、形のない香りだからこそ出来る新しい香りの表現であり体験する人がいて初めて成立するインスタレーションアートでもある「交香感」を世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーにて開催するなど、伝統であり日常である和の香りの既存に囚われない新しい可能性を大きく広げている。
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2022.2.10(土)〜2.18(日) / 11:00-17:00
*終了しました
展示会
2/10(土)より、展示会「高麗十基」を開催いたします。

本展は唐津・萩の計6名の作家が出展し、いわゆる「高麗物」にまつわる作品を展示販売いたします。
茶道具と酒器が中心の出品です。酒器も結構充実しています。
また茶道具、特に茶碗ですが、作家の皆様より素晴らしいものをお預かりしていますので、必見です。茶碗(および茶道具の一部)は茶室の自然光でご覧いただければと思っております。夕方は茶室が暗くなるので、茶碗を見たい方はぜひ早い時間帯にお越し下さい。
以下本展の紹介文です。
海の向こうから渡ってきた朝鮮半島の焼き物は深く日本文化に浸透し、特に茶の湯において愛好され、数々の写しが作られた。
写しとは表面的な模倣ではなく、彼我の往還と交錯であり、その間で思考を巡らせることである。重層的に歴史を折り畳み、自身の中に巻き込みながら円環的に前進する制作である。そして「高麗物」とはそのような思考/制作を受けとめる豊かな器であり、陶磁の一つの基本形として参照され続け、離れてはまた戻ってくる場所でもある。
本展では高麗物と歴史的に深い関わりをもつ唐津と萩の作家達の〈高麗をめぐるかたち〉を茶道具、酒器を中心に提示します。高麗物、唐津、萩。三者の織りなす円環の歴史に刻まれる詩情に満ちた美を、どうぞご高覧ください。
作品の価格、一部掲示します。
伊藤明美 ko.IA01.0 無地唐津茶碗(奥高麗手) ¥88,000円(税込)
伊藤明美 ko.IA04.0 狂言袴小服碗 ¥8,800円(税込)
伊藤明美 ko.IA07.0 雲鶴狂言袴筒茶碗 ¥55,000円(税込)
伊藤明美 ko.IA08.0 雲鶴狂言袴小服碗 ¥13,200円(税込)
伊藤明美 ko.IA11.4.0 井戸くみだし ¥4,400円(税込)
伊藤明美 ko.IA12.5.0 象嵌八角皿 ¥8,800円(税込)
伊藤明美 ko.IA14.0 粉引徳利 ¥19,800円(税込)
伊藤明美 ko.IA15.0 斑片口 ¥16,500円(税込)
伊藤明美 ko.IA17.0 斑唐津六角猪口 ¥8,800円(税込)
内村慎太郎 ko.US02 奥高麗茶盌 ¥264,000円(税込)
内村慎太郎 ko.US03 井戸茶盌 ¥341,000円(税込)
内村慎太郎 ko.US04 青井戸茶盌 ¥286,000円(税込)
内村慎太郎 ko.US10 熊川茶盌 ¥253,000円(税込)
内村慎太郎 ko.US11 玉子手茶盌 ¥253,000円(税込)
内村慎太郎 ko.US13 古井戸盃 ¥35,200円(税込)
梶原靖元 ko.KY01 紅葉呉器茶盌 ¥110,000円(税込)
梶原靖元 ko.KY03 黒釉筒茶碗 ¥66,000円(税込)
梶原靖元 ko.KY04.0 黒出豹杯 ¥13,200円(税込)
梶原靖元 ko.KY06.0 くらわんか杯 ¥13,200円(税込)
三藤るい ko.MR01 唐津茶碗 ¥132,000円(税込)
三藤るい ko.MR02 堅手小服茶碗 ¥38,500円(税込)
三藤るい ko.MR03 唐津扁壺 ¥38,500円(税込)
三藤るい ko.MR05 柿の蔕ぐい呑 ¥12,100円(税込)
矢野直人 ko.YN01 絵唐津茶碗 ¥132,000円(税込)
矢野直人 ko.YN04 斑唐津茶碗 ¥110,000円(税込)
矢野直人 ko.YN06 黒釉花入 ¥110,000円(税込)
矢野直人 ko.YN11 ルリ徳利 ¥22,000円(税込)
矢野直人 ko.YN19 刷毛目ぐい呑 ¥13,200円(税込)
矢野直人 ko.YN20.0 絵唐津皿 5客揃 ¥49,500円(税込)
吉野桃李 ko.YT01 萩大道熊川茶盌 ¥132,000円(税込)
吉野桃李 ko.YT04 萩辰香合 ¥24,200円(税込)
吉野桃李 ko.YT05 萩芋頭水指 ¥132,000円(税込)
吉野桃李 ko.YT06 萩刷毛目鉄絵瓶 ¥66,000円(税込)
吉野桃李 ko.YT08 萩旅枕掛花入 ¥38,500円(税込)
吉野桃李 ko.YT09 萩粉引四方鉢 ¥38,500円(税込)
吉野桃李 ko.YT11 萩八寸 ¥33,000円(税込)
吉野桃李 ko.YT12 萩徳利 ¥28,600円(税込)
吉野桃李 ko.YT14 萩井戸盃 ¥19,800円(税込)
三藤るい ko.MR11x 水指(参考出品)

伊藤明美
1964 福岡県田川市生まれ
1992 福岡県立田川高等技術訓練校にて陶芸の基礎を学ぶ
1993 有光武元氏に師事
1994 茶道裏千家・宮崎正喜に入門
1997 福岡県田川市にて作陶をはじめる
NHK文化センター(北九州)陶芸講師となる
2000 韓国古窯を訪ねる
2005 鞍手竜徳高校にて陶芸講師となる
2006 各地で個展、グループ展を開催
内村慎太郎
1975年 鹿児島県霧島山麓湧水町に生まれる
1995年 国立鹿児島工業高等専門学校卒業後、橋梁設計の仕事に従事するが、古陶に心惹かれやきものの道に入る
2002年 福岡県糸島市に工房を開く
曹源窯小島直喜氏に師事
2008年 工房を移し、山居窯開窯
2018年 野村美術館にて個展
2019年 田部美術館「茶の湯の造形展」入選
2020年 「現代茶陶展」、「美濃茶盌展」入選
その他、全国百貨店等にて個展開催
梶原靖元
1962 佐賀県伊万里市に生まれる
1980 有田工業高等学校 デザイン科卒
1986 唐津焼窯元 太閤三ノ丸窯に弟子入
1989 大丸北峰氏に師事し煎茶道具を習う
1994 朝日現代クラフト 入選
1995 現代茶陶展 入選
1995 唐津市 和多田にて独立する
1996 淡交社 茶道美術展「鬼子」入選
1997 佐里 大谷に穴窯築窯
2003 第100回 九州山口陶磁展 経済産業大臣賞受賞
2003 韓国にて海外研修
2004 韓国「古唐津のルーツを求めて」古窯跡視察 「古唐津研究会発足」
2005 中国の地質巡検
2005 NHK BS2「侘びの茶碗をよみがえらせたい」放映
2007 NHK教育 「美の壺」出演
三藤るい
1978年 福岡県福岡市生まれ
2006年 佐賀県立有田窯業大学 ロクロ科卒業
2006年 唐津 川上清美氏に師事
2009年 唐津市に築窯、独立
2023年 現代陶芸奨励賞 九州・沖縄展にて、審査員特別賞
矢野直人
1976 唐津市に生まれる
1994 5年間アメリカ留学
2002 佐賀県立有田窯業大学卒業
2003 佐賀県立有田窯業大学校嘱託講師
2004 自宅殿山窯にて作陶始める
2008 韓国蔚山にて6カ月作陶
吉野桃李
1965年 福岡に生まれる
1986年 有田窯業大学校卒業
1986年 萩焼宗家の坂高麗左衛門(十二代熊峰)に師事
1996年 長登(ながのぼり)銅山跡近くに萩焼登り窯「桃李」を創設
2000年 渋谷東急百貨店で初個展。以後全国で個展、グループ展開催
2001年 西部工芸展入選(以後7回入選
2007年 萩陶芸家協会展 萩陶芸家協会賞受賞
2018年 京王百貨店 新宿店にて個展
2018年 そごう広島店にて個展
*終了しました
展示会

12/7(土)より山口千絵さんの個展を行います。山口さんは螺鈿・漆芸家として、手のひらに収まるサイズの小さなほとけさま(仏像)を中心に制作されています。ほかにも動植物のモチーフを扱ったり、また小さな壁掛けの作品(「ひっつきむし」などで貼り付ける合理性!)なども展開しています。
今回は離岸での展示にあわせて特別に香合や短冊作品をつくって頂く予定です。
螺鈿を使った作品において山口さんは漆や木地の「地」の部分と螺鈿の「図」の部分のバランスをとてもよく気にかけています。作品のどれくらいの部分を螺鈿で埋めるのか、そのあたりもじっくり観察してみると面白いです。
また掌品ということで必然的に線は単純に研ぎ澄まされ、必要最低限の線においてほとけさまの姿が顕現します。このような単純化によって、むしろ神々しさを想像する余白のようなものが生まれ、小さいながらも存在感のある柔和な姿が出来ています。
DM作品については会期前のお問い合わせも承れます。お気軽にご連絡ください。

(※ご売約済:上掲横一列に並んだ作品の左端、左から四番目、左から六番目、右から四番目。)
山口千絵さんは初日の夕方まで在廊してくださいます。(小さなお子様の育児をしながら、タイトなスケジュールで頑張って納品してくださいました。)
東日本では初となる山口さんの個展ですので、皆様どうぞ、足をお運びくださいませ。かわいらしく、傍にあるだけで守っていてくれそうな、良いオーラをまとった作品で新しい年をお迎えしてくだされば嬉しく思います。
小さなもの。目を凝らし、手を凝らし、専心し、ほとけの姿を立ち上がらせていく。凝縮された空間のなかで必然的に線はシンプルになり、研ぎ澄まされて、これ以上でも以下でもないその界面に、ほとけが顕現する。
かわいいもの。可愛さと尊さが等価であるような、新しい祈りの形。仏像としては型破りであり、むしろだからこそ、祈りはより純粋に象られていく。何故ならば小ささもかわいさも、山口千絵の実存と深く結びついているから。
山口千絵のほとけさまはやさしく、ほっこりと暖かく私たちを見守ってくれている。野辺の小さな花のように、無量の星のように、光り輝きながら。
山口千絵
1988年奈良県生まれ。
2011年京都精華大学プロダクトデザイン学科卒業
京都の家具製作所にて木工の修行の後、漆教室に通いながら螺鈿の制作を始める。