献上唐津の胎土は
鉄分の少ない伊万里市南波多町笠椎周辺の白土、西唐津の妙見、呼子町加部島、玄海町有浦等の白土(中略)唐津の神田の赤土で捻物をつくった
『陶説』636号、p13、中里逢庵「最上位稲荷さんと唐人町御茶碗窯」
伊万里市南波多町笠椎
西唐津の妙見
呼子町加部島
玄海町有浦
唐津の神田
ちょうど先日ご来店していただいた明賀亘史さんが、自分のとこの近くでその昔献上唐津の胎土として使われた土がとれるという話をしていた。たまたま陶説で中里逢庵さんが寄稿していたなかに同様の記述を見つけた。
多久高麗谷窯の絵唐津は船鼠の毛で書かれているらしい(p.42)。繊細な細い線がすっと伸びている。今はその船鼠がいないので、この筆は作れないとある。
ちなみに調べてみると、下記サイトによれば、ふなねずみはくまねずみではなくドブネズミらしい。