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離岸開廊日

梶原靖元 書

2026.7.4 - 2026.7.26

展示会

梶原靖元初となる、書の展示会。

前々から陶芸作品に梶原さんが良寛の経文の一部を、鉄絵などで書いたり、線刻しているのは拝見していて、その字が、なんとも言えず、いいなあと思っていた。2024年の春、梶原さんの窯元を訪ねた。きっかけは忘れたが書の話になり、いくつかの書を見せてくれた。きけば、良寛に私淑して十余年以上、毎晩臨書をしているという。

一見して、陶芸家の余技でないことが分かる。そして良寛を単に写しているのではなく、その字の向こうに透けて見える生き方そのものへと、近づこうとしている。そんな字だった。

僕はこれを作品として見たいとお願いした。展示会をしたいと。梶原さんはまさか本気で言ってるとは最初思っていなかったようだが、書の展示会の許諾を頂けた。

さて、膨大な書のなかから、どれを選ぶか。語句の意味、字、おおきさ。様々なことを勘案しながら、軸装や額装する候補を絞り込んでいった。表具は、以前よりその仕事ぶりに敬服していた京都のお店にお願いした。

茶の湯では古来、掛け軸を「第一の道具」として敬い、特別な地位に置いてきた。字というものが持つ直接性。鍛錬も、その動機としての他人の目を気にする素振りも、どう見られたいかという虚栄も、してやったりという自負も、何を見てきたかという来歴も、作者のすべてが裸にあらわになるのが、書だ。工芸は、多少、自分と作品の間にいくばくかの距離が残る。けれど、書は良くも悪くも、その人の履歴が残酷に見えてしまう。

真面目なだけでもだめで、ふざけていてもだめで、稚気がないと面白くなく、しかし浅薄な作為性は白ける。うまいと言われる字も、それは本当にうまいのか。きれいなだけで、それらしいだけで、つまらない字のなんと多いことか。

とにかく僕は個人的に、道具としての書に困っていた。現代の作家で良い茶碗などはあるのに、それに比して書の貧弱な有様に、簡単にいえば、「買える」書のなかで、良い、と思えるものへの出会いが、あまりに少なかった。

本当に心に響く書に、あるいはもっと素朴に、「なんか気になる」と思わせてくれた書に出会うことの難しさ。出会えたときのうれしさ。

一陶芸家の書が茶の湯の道具としての書足り得るか。陶芸家という職業をみれば、違和感もあるだろう。けれど作家・梶原靖元としてみれば、あるいは(少なくとも僕から見れば)気高い生き方をする(あるいは気高くあろうとする)人間・梶原靖元の書として捉えたら、どうであろうか。

偽りのない字。退屈のない字。すこし恥ずかしげな字。みずみずしい字。麗しい字。純粋な字。奢らない字。茶のような字。真剣な字。「良い字」。

書家ではなく、僧侶でもなく。陶工をはみだして。自由の人として。その字はまっすぐに心を捉える清らかな水であると思う。

本展では軸装作品と額装作品が出品されます。梶原さんの散文詩、韓国の文人や禅僧の詩、良寛の詩。茶室でも、煎茶、中国茶の席でも、ご家庭でも、オフィスでも、気に入った作品があれば、好きなところにぜひ飾ってください。

弊廊がせまいため、都合により前期後期と作品を(一点を除き)すべて入れ替えて展示をすることとします。ご不便をおかけしますが、白湯でもすすりながら、ゆっくりと見ていただければ幸いです。作品はすべて会期後の発送になります。

是非実物をギャラリーにてご覧ください。


良寛の書「法華賛」に出会い、深く引き込まれました。
日展作家でもある書の先生にお手本をお願いしたところ、先生の返事は次のようなものでした。
「我々俗人に、あの書は書けない。」

京都の書道具店で、良寛さんはどのような筆を用いられていたのでしょうか、と尋ねたことがあります。するとお店の方はこう答えてくださいました。
「きっと、筆先が磨り減るまで、大切に使われたのでしょうね。」

あの魯山人が、良寛のことを「良寛様」と呼んだといいます。

それからというもの、毎日筆を取っています。初めての書の展示、まことにお恥ずかしい限りです。

梶原靖元

梶原靖元、初となる書の展示を行います。

唐津の陶芸家・梶原靖元は、良寛に私淑し、十年以上にわたりその書の臨書を続けてきました。離岸はその線の魅力に深く惹かれ、本展にて初めて、その書をご紹介いたします。

本展では、自作の散文詩、韓国の禅僧・草衣や文人たちの詩歌、良寛の詩偈など、梶原さん自身が選んだ言葉による書をご覧いただきます。

器において、かたちや土味として現れていたものが、書では言葉の選定、線、墨の濃淡や滲みとして、より直接に立ち上がるようにも思えます。

本展は、梶原靖元という作家の奥にあるものへ触れる機会ともなるでしょう。どうぞご高覧ください。

離岸
 
展示会概要

梶原靖元 〈書〉
前期|7/4-12、後期|7/18-26

時間|11-17時
休廊|8(水)、9(木)、22(水)、23(木)
作家在廊|7/4,5
※作品は前後期で全て入れ替えとなります。軸装、額装合わせて19点を前期10点、後期9点の予定で入れ替えて展示します。
※価格については額装で10万円台、軸装で約20万円〜が目安となります。詳細はお問い合わせください。遠隔地等の理由でご来店できない方へ、簡易なデジタルカタログもございます。

梶原靖元 陶歴

1962年
佐賀県伊万里市に生まれる

1980年
有田工業高校デザイン科卒業
唐津焼・太閤三の丸窯に弟子入り
江口宗山氏に師事する

1986年
京都・平安陶苑にてクラフトを学ぶ

1989年
京都の大丸北峰氏に師事し、煎茶道具を学ぶ
有田、唐津、京都など各地で修行を重ねる

1995年
佐賀県唐津市和多田にて独立
佐賀県展入選

1996年
淡交社 茶道具美術展「鬼子」入選

1997年
佐賀県唐津市相知町に穴窯を築窯

2000年
アジア工芸展 入選

2001年
佐賀県唐津市相知町佐里に築窯
韓国古窯跡を巡る

2002年
韓国古窯跡を調査

2003年
第100回九州山口陶磁展にて経済産業大臣賞受賞
韓国古窯跡にて3カ月間研修

2005年
中国遼寧省にて地質巡検
NHK「侘びの茶碗をよみがえらせたい」出演

2007年
NHK「美の壺」出演

2009年
「古唐津に魅せられた者たち 9人の挑戦」出品
中国河南省汝窯青瓷古窯跡を視察

2012年
「韓日會寧陶磁展」出品
韓国梁山にて作陶

2013年
韓国通度寺にて作陶

2014年
井戸茶碗古窯跡、白蓮里・頭洞里の原料を視察

2015年
高麗白瓷古窯跡、楊口・驪州を視察

2017年
雲垈里、宝城粉引原料を視察

2018年
黒高麗窯跡、龍山里を視察

2019年
李朝白瓷分院古窯を視察

2020年
西日本新聞にて随筆を連載(全50回)

南方美術店 骨董の茶の湯

*終了しました

展示会

26.05.09—17_南方美術店さんが離岸で展示会をします。昔から南方さんのお店に通っていて、そのセンスが大好きな僕(離岸亭主)でしたが、実は最近知りましたが僕とミナカタさんは同じ〇〇でした!!すごく、どうでもいい情報なので伏せますが、これもひとつのご縁かなと思っています。色々な縁が重なり、このような機会を設けることができました。

茶の湯というよりは、「自由な」展示会のようです。僕も楽しみです。

吉野桃李個展

*終了しました

展示会

離岸で二度目となる、吉野桃李の個展を開催いたします。
萩らしいやわらかな色合いと、確かな技術に支えられた端正な造形。
一方で、手捻りの作品を穴窯で焼成するなど、幅広い表現をあわせ持ちます。
最近は萩以外の土にも取り組み、その探究はなお続いています。
吉野桃李の現在を、どうぞご高覧ください。

展示会概要
吉野桃李 個展
4.18(土)— 4.26(日) 11:00—17:00
休廊|4.22(水)
在廊|4.18、19

オンライン販売はこちらからご覧ください。

Google Map

お問い合わせはメール、またはInstagram DMにて承ります。

三藤るい個展

*終了しました

展示会

離岸で2度目となる、三藤るいの個展を開催いたします。
凛とした造形、色彩の奥行き、道具としての機能美。見るだけで背筋が伸びるような冷え枯れがあり、使えば優しさに包まれるような陽光がある。静と動、華やぎと枯れといった相反する要素を包摂するような三藤るいの作品。様々な茶の湯の道具、暮らしを彩るうつわを御覧ください。

展示会概要

三藤るい個展 
会期 4/4-12 11:00-17:00
※4/4は10:30より開廊
※4/11 は営業時間が13:00-19:00となります。
休廊 4/8
在廊 4/4,5

〈展示会記念添え釜のご案内〉
初日に、三藤るいさんの作品を用いて道具組をした薄茶席(添え釜)を設けます。どなたでもご参加いただけます。亭主は三藤作品に縁のある茶人です。

一席目 11:30—/二席目 12:30—/三席目 13:30—/四席目 14:30—
会費 4,000円(薄茶・主菓子・干菓子)
各席 5名程度/所要 45分程度

【参加方法】要予約/ご予約は締め切りました。当日のご参加可否については別途お問い合わせください。


【お願い】開始時刻の5分前までにお越しください。靴下等の着用をお願いいたします。手ぶらで大丈夫です。

三藤るい
1978年 福岡県福岡市生まれ
2006年 佐賀県立有田窯業大学 ロクロ科卒業
2006年 唐津 川上清美氏に師事
2009年 唐津市に築窯、独立

石井義久・明賀亘史 二人展

*終了しました

展示会

Photo/Design: Keisuke Osumi

石井義久・明賀亘史 二人展
会期 3/21-29 11:00-17:00
休廊 3/24
在廊 3/21,22(明賀亘史さんが体調不良のため、石井義久さんのみの在廊となります。)

離岸で二回目となる、石井義久さん、明賀亘史さんの二人展を開催します。

唐津の焼きものに惹かれて関東を離れ、唐津で作陶を続けるお二人。伝統に学びながらも、写しではなく、自身と今を映すかたちを追い求めています。

本展では、茶の湯の道具を中心にご覧いただきます。唐津の土味、静けさと大胆さ。道具としての手触り。
ギャラリーと茶室、それぞれの空気のなかでご覧ください。

在廊日には、離岸の茶室で、ご希望の方に作家自ら呈茶いたします。混雑時にはお待ちいただく場合がございます。(明賀さんが在廊出来なくなりましたため、呈茶については未定となります。)

石井義久
1989 八王子に生まれる
2012 佐賀県立有田窯業大学校卒業
2014 矢野直人氏に師事
2018 唐津・相知にて作陶をはじめる
2024 唐津・岸岳にて薪窯を築く

明賀亘史
1991 千葉県大多喜町に生まれる
2015 川上清美氏に師事
2023 玄海町にて独立

離岸の場所

お問い合わせはメール、もしくはInstagram DMにて承ります。

紡ぐ ― 土から種、種から布へ ―  永井泉

3/7-15

*終了しました

展示会

離岸では初めてとなる反物作品の展示会を、染織家・永井泉さんをお招きして開催いたします。

長野で和綿を育て、糸を紡ぎ、草木で染め、布を織り上げる。
土から種へ。種から糸へ。糸から布へ。

手紡ぎ和綿の布は、機械化出来ない工程で成り立つもので、現代では稀少な素材です。

和綿の光を含むような艶と、手の中に残る密度をもった、しなやかな織り。

今回は反物・帯・敷布などの小物の展示販売に加え、会場にて、受注のご相談を承ります。
その布に重ねられた時間を、会場でお確かめください。

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紡ぐ ― 土から種、種から布へ ―

永井泉

会期:2026.3.7(土)– 3.15(日) 11:00–17:00
休廊:3.11(水)、3.12(木)

3/13は12時オープンとなります。

作家在廊日:3.7(土)、3.8(日)、3.9(月)、3.15(日)
出展作品:反物(着尺・帯)、色見本、敷布などの小物

3/14 11:30-23:00に小品を数点オンライン販売します。

受注のご相談:作家在廊日に承ります(会期中随時)
その他:ご予約なしでもご覧いただけます(ご予約優先)。ご予約は下部のContactよりお問い合わせください。

永井泉さんの制作についてノートも公開中です。

インスタグラムでも写真や作品を紹介しております。

永井泉 プロフィール

千葉県出身。大塚テキスタイルデザイン専門学校・工芸染織科卒業。
卒業後、鳥取県伝統工芸弓浜絣を学ぶ。
現在は長野県にて和綿の栽培、糸紡ぎ、草木染めをして織り上げる。
素材を生かした心地よい布を目指し制作している。

CONTACT

*プライバシーポリシー


受注作品(参考価格帯:着尺反物40万円〜)のご相談のご予約も受け付けております。上記お問い合わせフォームもしくはメールにてご連絡ください。

山田洋次 ボーダーライン

*終了しました

展示会

12/20(土)より、山田洋次さんの個展を行います。オンライン販売も会期途中より予定しております。追ってお知らせします。


会期:12.20~28 会期中の12/24(水)は休廊
11時〜17時
作家在廊日:12/20

土。かたちのライン。スリップの描線。
どれもが柔らかく、空気に滲むようにして、食卓を和らげる。
引き締まった骨格とリズムを持つから、柔らかくはあるが、緩くはない。それはまた、仕事の速さと、柔和な線をもつ仏像を一心に作っているかのような山田洋次さんの切実さとに根ざすものでもあると思っている。
そのノーブルな柔らかさゆえに、茶の湯の心に適うものとして「も」真価を発揮するのではないか。というよりもむしろ、山田洋次さんの作品を茶の湯に取り入れることは、茶の湯にとって良いことではないかと思ったことが本展の始まりだった。
茶の湯には様々な規矩があり、慣習があり、したがって多くの盲目もある。それはひとつの美の完成の副産物として仕方のなかったことかもしれない。だが、それを疑い、名ではなく、美そのものを見ることがどうしても必要なのだ。
自分のリアリティに従って、ボーダーラインそのものを軽やかで和らかな線の遊びに変えてしまうこと。山田さんの創作はそんなふうに見える。

本展では茶の湯にも、日常にも、どちらに使っても愉しい、いわば垣根のそばで遊ぶような作品をご覧頂けると思いますので、山田洋次さんが見せてくれる新しい景色を、皆様も一緒に楽しんでいただけたら、そして愉快な気持ちで新しい年を迎えていただけたら、うれしく思います。

山田洋次
1980 滋賀県東近江市生まれ
2002 信楽窯業試験場 小物ロクロ科 修了
2007 渡英。Maze Hill Pottery にてLisa Hammondに師事
2008 帰国後、古谷製陶所勤務
2013 滋賀県信楽町田代にて築窯
2019 薪窯を築窯

若林幸恵個展【うるわしのプネウマ/キャラクター】

*終了しました

展示会

若林幸恵さんにとっては、まずはじめに形を造ることへの思いがあった。

一見対極のようにも思える、刳り物と塗り物。その両方をなさる若林さんだが、
手刳りによる野性味あふれる造形も、ロクロを使った端正な(けれども絵付の入る余地があるように少し緩められた)造形も、自分の思い描く形を作りたいという思いによって通底している。

だから、若林さんは木地をつくることから、漆塗り、仕上げまで、たった一人で行う。
漆芸には多数の工程があり、それぞれに熟練した技術が必要となる。そのため分業制によって作られることが多いのだが、若林さんはそれを一人でこなしている。量産には向かないやり方だが、その分、一つの想いを形にし、そこに生命やエネルギーを吹き込むには適しているともいえる。

そして若林さんの作品の特徴として、具象的なモチーフの絵を描くことが挙げられる。抽象ではなく、あくまで具体的で弁別的なモノや生物たちが題材となる。それはなぜか? 若林さんは、うつわに生き生きとしたエネルギーを注ぎ込みたいと願っているからだ。ひとつひとつのうつわに、生命を吹き込むこと。その「依り代」とするには、情動や記憶に深く働きかける具象のモチーフが必要なのである。

造形と具象の絵によって息吹を注ぎ込まれたうつわは、一つのキャラクターとして立ち上がる。「キャラ立ち」は使い手にとっても愛着のよるべともなる。多くのエネルギーと愛情を注がれたうつわは、時代を超えて、遠くまで旅をすることができる、と若林さんは信じている。

本展では塗物と刳り物合わせて100点以上の個性豊かな「キャラクター」たちをご覧いただけます。椀、茶托、小皿、深皿、弁当箱、蓋物、手刳りの煙草盆など、多様な作品群をどうぞご覧ください。

プロフィール:
1972年 東京都生まれ
1998年 東京藝術大学大学院工芸科漆芸専攻修了
2022年 現在 埼玉県川越市にて制作

【展示会概要】

11/8土-16日  11時から17時まで。11/12水は休廊です。

作家在廊あり。

かげの道具展 10/18-26

11時から17時まで。22日(水)は休廊。

*終了しました

展示会

茶の湯では「第一の道具」と言われる掛け軸をはじめ、茶碗や茶入など、その座の主役となる道具があります。しかし茶事や茶会は、特別な関心を持って使われ、鑑賞されるこれらの道具だけで作られるわけではありません。

必需の道具として陰日向に亭主を助けること。場の雰囲気を調整したり、下支えすること。亭主の趣向や心尽くしをさりげなく表すこと。あるいは時に、主役をも凌いで客の心を掴むこと。

茶の湯はそんな脇役たちによって支えられているのであり、亭主にとっても、主役級の道具にとっても、茶会茶事が名脇役によって支えられていることは、なんと心強いことでしょう。

道具組において、細部にまで亭主の精神や好みを注ぎ込む。それが出来たときの気持ちよさはなんとも言えません。本展はそのために企画されました。

「カゲの道具」とは、茶道具のうち、茶碗、茶入茶器、水指などを除いた道具をまとめてざっくり呼称しており、本展では八人の作家による火入、香合、蓋置、建水、汲出、灰器に焦点を当てた構成で出来ています。

作家さんによってはほとんど作ったことがない種類の道具も含まれており、その点でも要注目の展示と言えるでしょう。

どんな時に使おうか。何と組み合わせようか。お手持ちの道具との取り合わせを想像しながらご覧いただくだけでも、楽しい展示会になっていると思います。

〈かげの道具展〉

・日時:10/18(土)〜26(日) 
各日11時から17時まで。※ただし22日(水)は休廊。

・場所:離岸

・出展作家(順不同):伊藤明美、内村慎太郎、梶原靖元、矢野直人、吉野桃李、谷穹、志村睦彦、辻村唯

・その他:会期途中よりオンライン販売を予定しています。箱付きのものに関しては、作品のお渡しが後日になります。作家在廊はありません。

出品作品をご紹介します。窯焚きを会期ギリギリまで頑張ってくださる作家さんもいらっしゃることから、五月雨式に順不同でご紹介していきます。ご紹介のものはご予約やお問い合わせも承ります。

●出品作品案内(順不同)

  • 吉野桃李

  • 辻村唯

  • 谷穹

  • 梶原靖元

  • 伊藤明美

  • 内村慎太郎

  • 矢野直人

  • 志村睦彦

川端まさみ展

*終了しました

展示会

9/13(土)より、川端まさみさんの個展を開催いたします。

川端まさみさんは初期伊万里を一つの範とし、白磁を中心に作品を作っています。
楚々とした(時に大胆な)絵付けや線刻、表情のある釉調、飽きのこない形(ナリ)のよさ。

一見儚げなようにもみえつつ、日々の暮らしの中でつかっていると日常にしっかりと着地している健全さがあり、
欠かせないうつわとなります。

よく精錬された土、ほのかに鉄分を含むとろりとした釉薬の微妙な色彩。ゆらぎを含みながら手に馴染み、ゆっくりと賞翫したくなるろくろの曲線。それは肥前陶磁の歴史の再構成という側面を持っているといえます。

泉山陶石の発見とともに、唐津から有田へと、窯業の中心地がダイナミックに移り変わった時代、
その移行の過程のなかでは、大陸からの技術流入や意匠の模範がありつつも、新しい材料に対して
どのようなアプローチをとって新しい焼きもんを生み出すかという、様々な試行錯誤があったことでしょう。

そのような間(あわい)の時期の、その時だけがもつ輝き。それは、やがて壮麗な成熟へ向かう肥前陶磁の歴史における、最後の青春の光なのかもしれません。

川端さんが手探りで捕まえようとしているのは、おそらくは、そのような変化していくプロセス自体を閉じ込めたかのような、何物ともいいがたきカタチであるようにも思います。

変革のダイナミズムを内に潜ませながらも、凪いだ海原のように静かでおおらかな在り方。
未完で荒削りな部分もありながらも、眩しいばかりの溢れ出る光芒を放ち、二本の足で大地を踏みしめるたくましさ。

相反するような要素のあいだでバランスを取りながら、一つの形のなかに留めること。

本展示会では、食器、酒器を中心に、壺、花入、茶陶など、様々な種類の作品をご覧にいれます。
川端さんはまだ若く、これからの発展も楽しみです。皆様との語らいからもきっと様々もことを吸収し、一層の成長につながることでしょう。初日・二日目の川端さんの在廊日をふくめ、ぜひ足をお運びください。

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川端まさみ展

【会期】 9/13(土)-20(土) 11時から18時
※17(水)は休廊とさせていただきます。

【作家在廊日】9/13、14

【その他】オンライン販売については後日ご案内いたします。

川端まさみ Masami Kawabata

1990年 石川県金沢市生まれ
2013年 金沢美術工芸大学工芸科漆コース卒業
2015年 金沢美術工芸大学大学院修士課程卒業
2019年 京都府立陶工高等技術専門校 卒業
現在有田・唐津・波佐見などで活動