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川端まさみ展

*終了しました

展示会

9/13(土)より、川端まさみさんの個展を開催いたします。

川端まさみさんは初期伊万里を一つの範とし、白磁を中心に作品を作っています。
楚々とした(時に大胆な)絵付けや線刻、表情のある釉調、飽きのこない形(ナリ)のよさ。

一見儚げなようにもみえつつ、日々の暮らしの中でつかっていると日常にしっかりと着地している健全さがあり、
欠かせないうつわとなります。

よく精錬された土、ほのかに鉄分を含むとろりとした釉薬の微妙な色彩。ゆらぎを含みながら手に馴染み、ゆっくりと賞翫したくなるろくろの曲線。それは肥前陶磁の歴史の再構成という側面を持っているといえます。

泉山陶石の発見とともに、唐津から有田へと、窯業の中心地がダイナミックに移り変わった時代、
その移行の過程のなかでは、大陸からの技術流入や意匠の模範がありつつも、新しい材料に対して
どのようなアプローチをとって新しい焼きもんを生み出すかという、様々な試行錯誤があったことでしょう。

そのような間(あわい)の時期の、その時だけがもつ輝き。それは、やがて壮麗な成熟へ向かう肥前陶磁の歴史における、最後の青春の光なのかもしれません。

川端さんが手探りで捕まえようとしているのは、おそらくは、そのような変化していくプロセス自体を閉じ込めたかのような、何物ともいいがたきカタチであるようにも思います。

変革のダイナミズムを内に潜ませながらも、凪いだ海原のように静かでおおらかな在り方。
未完で荒削りな部分もありながらも、眩しいばかりの溢れ出る光芒を放ち、二本の足で大地を踏みしめるたくましさ。

相反するような要素のあいだでバランスを取りながら、一つの形のなかに留めること。

本展示会では、食器、酒器を中心に、壺、花入、茶陶など、様々な種類の作品をご覧にいれます。
川端さんはまだ若く、これからの発展も楽しみです。皆様との語らいからもきっと様々もことを吸収し、一層の成長につながることでしょう。初日・二日目の川端さんの在廊日をふくめ、ぜひ足をお運びください。

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川端まさみ展

【会期】 9/13(土)-20(土) 11時から18時
※17(水)は休廊とさせていただきます。

【作家在廊日】9/13、14

【その他】オンライン販売については後日ご案内いたします。

川端まさみ Masami Kawabata

1990年 石川県金沢市生まれ
2013年 金沢美術工芸大学工芸科漆コース卒業
2015年 金沢美術工芸大学大学院修士課程卒業
2019年 京都府立陶工高等技術専門校 卒業
現在有田・唐津・波佐見などで活動