16世紀後半より数多の陶工によって紡がれてきた唐津の歴史。
今その先端で、伝統や古唐津研究を継承しながらも独自の方法論を携えた若き作家が、新しい時代を切り開こうとしています。
石井義久さんは岸岳古窯飯洞甕下窯跡を見下ろすような場所に今年、自分の窯を築きました。唐津の土味の良さを引き出す天禀があります。飾り立てず、柔らかでまっすぐな作行は存外稀有なもので、土本来の持つ旨味をたっぷりと伝える無二の巧みがあります。
明賀亘史さんは川上清美さんに師事し、去年、玄海町に明賀窯を開窯。ご自身がお好きだという沓茶碗のような大胆な作為には、力強くも理知的な佇まいに、清らかな風格が備わります。これからの唐津の一角を担うことは間違いないでしょう。
唐津の若き両雄の作品が並ぶことにワクワクしております。みなさま、どうぞご高覧ください。
【会期】2024.9.21土曜~9.28土曜 全日11時-18時開廊 ※会期中9.24(火)のみ休廊します。
作家在廊日(石井義久さん、明賀亘史さん):9.21(土)&22(日)
※両日17時まで。
また、両日とも御希望の方には作家自ら薄茶一服差し上げます。
- 初めての試みでどんな感じになるか正直良くわからないので、御希望の方はあまり過度な期待はせずにゆったりとしたお気持ちでご参加ください。
- 混雑具合によっては待ち時間の発生や受付停止などの措置を取らせていただきます。
- お二人とも茶の湯のエキスパートというわけではありませんが、作家と薄茶一服を通して心を通わせる、素敵な時間にできればいいなと思っています。
- 茶室は自然光のみで暗くなるので、16時前にはこの催しの受付を停止する予定です。
石井義久
1989 八王子に生まれる
1996 埼玉県入間市に育つ
2012 佐賀県立有田窯業大学卒業
2014 矢野直人氏に師事
2018 唐津 相知にて作陶をはじめる
2024 唐津 岸岳にて薪窯を築く
明賀亘史
1991 千葉県大多喜町に生まれる
2015 川上清美氏に師事
2023 玄海町にて独立