CHANOYU茶の湯

離岸茶話会|消息を読みながら —小堀遠州と松花堂昭乗を中心に—

2026.10.17

茶事・茶会


離岸茶話会|消息を読みながら
—小堀遠州と松花堂昭乗を中心に—

離岸で消息をテーマにした茶話会(ミニ茶会つき)を開催いたします。
茶掛けとして消息を用いた席で薄茶一服をお召し上がりいただき、その後テーブルを囲んで、アットホームな雰囲気のなかで、講義や質疑応答を行います。

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茶掛として使われることもある消息(手紙)。

歴史上の人物が残した手紙には、その人の息遣いや心境、そして相手との関係性が、生々しく息づいています。

手紙は、書き手それぞれの癖があります。また、くずし字で書かれた候文(そうろうぶん)であるため、慣れないうちは、どこをどう見ればよいのか分からないかもしれません。

けれども、一見判読の難しい筆跡も、文字の形を一つずつ追っていくことで、次第に言葉として読めるようになってきます。そして内容が分かると、その筆跡から書き手の心情や相手との距離までが見えてきます。

この茶話会では、実際の消息を丁寧に見ながら、そこに何が書かれ、どのようなことが読み取れるのかを解説していきます。

テーマは、小堀遠州と松花堂昭乗。約400年前、二人が実際に互いに宛てた消息の現物を、間近でご覧いただける貴重な機会です。

古田織部に茶の湯を学び、江戸時代初期に大名茶人、また作事奉行として大きな影響力を持った小堀遠州。幅広い交友関係を持ち、今日まで多くの消息が残されています。

一方の松花堂昭乗は、「寛永の三筆」の一人として知られる能書家であり、石清水八幡宮の社僧でもありました。そして遠州とは、茶の湯を通じて親しく交流した茶友でもありました。

小堀遠州から松花堂昭乗へ。
松花堂昭乗から小堀遠州へ。

二人が互いに宛てた手紙を丁寧に見ていくと、単なる「歴史上の人物」だった名前と知識が、次第に具体的な輪郭を帯びていきます。

筆の勢いなどからうかがわれる心情や相手との距離感。
望み、願い、思い、礼節、作法、儀礼、教養、文化。

あたかも文字の向こうから、その人の声や身振りまでが立ち上がってくる——。

そうした不思議な迫真性こそ、消息を読む楽しみのひとつなのかもしれません。

当日は、くずし字の読み方だけでなく、手紙の形式や筆跡の見どころ、書かれた背景、二人を取り巻く人物関係などを交えながら読み進めます。

くずし字や歴史が好きな方はもちろん、どちらもあまり得意ではないという方にも、お楽しみいただける内容です。

漠然とくずし字や歴史について学ぼうとすると、どこから手をつければよいのか分からなくなるもの。「遠州の消息」という、とても具体的な一点から始めることで、そこから人物や時代、茶の湯へと興味が広がっていくはずです。

講師は、消息界に爆誕したニューホープ、中里潤氏。在野の消息研究家です。消息にはまった経緯をお伺いしたところ、その回答が面白かったため、そのまま転載します。

・祖母が書道教室を開いていた事から漠然と書に親しむ。
・高校生の時に和本を制作する。(くずし字が読めたら良いな、と漠然と思う)
・大学院では哲学を専攻する。修士課程を修了。(分野は心の哲学。テーマはクオリア)
・革工芸、服作り、漆塗りなど、もの作りを趣味にしながら過ごす。(革の作品を出展するも全く売れず)
・2015年に初めてお茶会に参加して、茶の湯文化に興味を持ちはじめる。(主に茶碗と茶杓。茶道の稽古はせず)
・茶杓を削りはじめて茶人の名前を知るようになる。(西山松之助さんの著書を参考にする)
・2017年に茶道をしている親戚から、昔の手紙を読む勉強会に誘われる。(沼落ちするきっかけ)
・毎月の勉強会に参加しながら、自らも消息の蒐集をはじめる。主に江戸時代初期(慶長・元和・寛永)が中心。

離岸茶話会|消息を読みながら
—小堀遠州と松花堂昭乗を中心に—

日時|10/17(土) 13時ー16時(状況により延長の可能性もあります)
内容|消息を用いたミニ茶会(薄茶一服)+消息の講義
会費|7,000円
人数|8名
資料|講師の用意した資料を配布します。お持ち帰りいただけます。
講師 | 中里潤
講師プロフィール | 2017年から消息を読む勉強会に参加。書跡史学の専門家に師事し蒐集と研究をはじめる。専門は主に江戸時代初期の消息。これまでにお茶事での消息の解説、学びのRen、古美術愛好家の方たちの勉強会等にて講義を行う。昔の手紙の解説をInstagramで発信中。(ID:extudes_useless)

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